3学期
1月
1月30日(木)
3年生は美術の授業で「空」をデザインしていました。これまでに学習した様々なデザイン技法や新たにアニメーターのテクニックなども駆使して、色鮮やかな空が描かれています。朝焼けで赤く染まった空やどこまでも突き抜けそうなスカイブルー、日没前のエンジと紫色が混じった幻想的な空など、生徒たちがイメージする空には、本当に色々なバリエーションがあるものだと感心させられました。スマホが普及して下を向いている人が多いですが、たまには外に出て、でっかい空を見上げてみませんか?その日その時で微妙に色を変える空を見て心をリフレッシュしましょう!ちなみに今日は真っ青な空の下に富士山がくっきり見えていました。
「これはいける、という知恵は、ある天気のいい日に何の前触れもなく空から降ってわくものだと思っておけば間違いない」スティーブン・キング(アメリカの作家)
1月29日(水)
2時間目は全校一斉に道徳の授業が行われました。大原中学校では、全ての教員がローテーションでクラスを回るため、毎週、違ったスタイルの道徳の授業が行われています。今日1年生のあるクラスの前を通りかかると、クラスの中から、「校長先生、ちょっと来てください!」。中では生徒たちが、自分の都合と友人の事情が食い違った場合、「自分」と「友人」のどちらを優先させるかで、喧々囂々の議論が交わされていました。このクラスでは、「友人を優先させる」という意見が圧倒的多数を占めていましたが、「自分を優先させる」という意見も納得のできるもんでした。「特別な教科道徳」は、答えを出す教科ではありません。各自がその時その場で、正しいと判断できるプロセスを学ぶ時間です。自分がなぜそう思ったのかという根拠を大切にしてください!
「自由を大切にし、自律的に判断し、責任のある行動をすること」福沢諭吉(明治期の思想家、教育者)
1月28日(火)
今日は3月上旬の暖かさとなりました。放課後の部活動をのぞくと、いつも以上に元気な声で活動している生徒たちの姿が目に入りました。生徒たちから元気よく手を振ってもらうと、さらに身も心も温かく感じられます。寒い寒いと思っていましたが、土曜日から2月。暦の上ではもう春なんですね。言われてみれば、いつの間にか日も長くなり、空にも春の気配が感じられるようになりました。2年生は、その土曜日から舘岩自然の教室が始まります。今日の舘岩がある南会津地方の最低気温はー6℃。天気は雪。積雪90cm。さいたま市では体験できないことがたくさんありそうです。今からしっかりと体調を整え、存分に雪国を味わってきてほしいものです。
「子どもっていうのは可能性の生き物なんですよ。たくさんの選択肢を毎日持っているんです」宮崎駿(アニメーション作家)
1月27日(月)
3年生は今日から三者面談のため、給食を食べて下校となります。私立入試も中心日を過ぎ、早くも進路が決まった生徒がちらほらと出てきました。校長室に「進路決まりました!」と報告に来る生徒の笑顔を見て、自分のことのように嬉しく感じます。全員の進路が思い通りに決まってくれたらいいなと思います。
今日の給食のメインディッシュは開化丼でした。ふわふわトロトロの卵と豚肉の相性が抜群でした。3年生は給食を食べられるのも後わずか。おかわりじゃんけんの大きな声が廊下まで響いています。「給食、もう食べられないのか~」と残念そうな表情をした生徒の気持ち、よく分かります。給食ってなんだかんだで学生生活の思い出の結構真ん中にあるんですものね!
「日常は同じような繰り返しに見えるかもしれないが、生きているということは、毎日初めての一瞬を積み重ねること」龍村仁(映画監督)
1月24日(金)
1年生で「夢工房未来くる先生講演会」が行われました。これはさいたま市の事業で、社会の第一線で活躍する方を講師にお招きし、中学生たちに将来への具体的な目標をもつことの素晴らしさについて語っていただく取組です。今年度は芝浦工業大学の中口毅博名誉教授をお招きし、「SDG’s」を中心にし、今後持続可能な職業とはどのようなものかについてお話をしていただきました。最初に体育館で先生から今地球をとりまく環境の現実についてご講話をいただき、その後は各教室で「これから必要とさせる職業」について考えました。先生もオンラインでご助言をくださいました。2035年までに日本中の全労働人口の49%がAIやロボット等に置き換わると予測されています。これからは、今まで経験したことのないような社会的変化が起こることでしょう。そうした中で「持続可能」な未来を創造することの必要性はますます高まっていくと思われます。未来を担う大原中生の活躍に期待しています!
「日本の歴史や文化を理解し、世界の人々に向かって『日本はこういう国です』と胸を張って言える人こそが、日本と世界をつなぐ架け橋になれると思うのです」明石康(国連事務総長特別代表)
1月23日(木)
2年生と1年生が体育の授業で、創作ダンスの発表会を行いました。生徒たちが校長室まで、「校長先生、見に来てください」と招待状を持ってきてくれました。これはいかない訳にはいかないと、すっ飛んでいったところ、どのグループもキレッキレのダンスを披露してくれました。踊りのキレだけではなく、皆楽しそうな表情で踊っていて素晴らしかったです。せっかく声をかけてもらったのに、会議のため見にいけなかったクラスの生徒の皆さん、本当にごめんなさい!
午後、横浜国立大学の教授と大分県、熊本県の教育委員会の先生たちが本校のグローバル・スタディの授業の視察にいらっしゃいました。1年生の授業を見学し、生徒たちが積極的に英語でコミュニケーションをとっている姿に「授業で付けたい力のレベルが高い」と驚いていらっしゃいました。
1年生の国語の授業では、世界遺産について生徒たちが調べた内容を発表していました。「話したい」内容を効果的な言葉で伝え、聞き手の関心を惹く話し方について学んでいました。
このように大原中学校では、日頃からそれぞれの思いを適切な表現で相手に伝えられるよう、学校生活全体で取り組んでいます!
「雑談だからといって雑に扱うことなかれ。会話はいつも真剣勝負。相手の距離をちょっと縮める千載一遇のチャンス」梶原しげる(アナウンサー)
1月22日(水)
新入生保護者会が開催され、来年度入学する新1年生の保護者が来校されました。来年度から大原中学校は大きく変わります。その丁度過渡期に入学する新1年生。たくさんの出逢いと経験をとおし、新しい大原中学校を創造してほしいと思います。生徒一人ひとりが学校の中心となる意識をもって入学してください。4月が楽しみです!
学校図書館に、1年生の生徒が国語の授業で作成した近代文学を紹介する「読書レビュー」が掲示されています。夏目漱石や森鴎外など、なかなか現代の中学生が読もうとすると抵抗のある近代文学ですが、読んだら面白い作品だからこそ100年以上経った今でも読み継がれているのです。是非興味をもってみてください!
「どんな道でも進まなければ山にたどり着かない」ノルウェーのことわざ
1月21日(火)
音楽室の前を通りかかった際、雅な音色が廊下に響き渡っていたので、思わず中へ入ってみると、1年生が琴の演奏を行っていました。練習している曲は「桜」でしょうか?いかにもお正月といった雰囲気でしばらくまったりとした気分を味合わせていただきました。こういう日本の伝統文化に触れることも大切な学習ですね。
2年生は技術の授業で、「埼玉県の特色を活かしたエネルギー開発」について話し合い活動を行っていました。埼玉県の特色をデータ化し、それに基づいたエネルギーを開発しようという学習です。熊谷の暑さによる人の汗を利用した発電、東京のベッドタウンであることから通勤ラッシュを利用した発電、学生の多さからダンスによる発電というように、中学生の発想力の豊かさに驚かされました。
「伝統が創造されるというのは、それが形を変化させるということである。伝統を創り得るものはまた伝統をこわし得るものでなければならぬ」三木清(哲学者)
1月20日(月)
給食朝礼が行われ、給食委員会が作成した動画が放映されました。給食調理員さんたちがどのように毎日美味しい給食を作ってくださっているのかといったことから、本校における給食の残飯状況や給食の人気ランキングなど、どれも興味深い話ばかりでした。日本中で一日に出る残飯の量が34万tというのは驚きました。一人ひとりが意識してフードロスに努めたいものですね。大原中学校の給食人気ランキング1位は揚げパンでした!王道のカレーライスを押しのけて堂々の栄誉!そして今日の給食のメニューはその揚げパン!各教室から揚げパンのお替りを競うじゃんけんが大きな声で学校中に響き渡っていました。
「新しい料理の発見は、新しい星の発見よりも人類を幸福にする」・・・ブリア・サヴァラン(フランスの政治家、美食家)
1月17日(金)
今日は3年生の職員に出張が重なり、途中から学年職員の数が足りなくなってしまいました。こういう時こそ校長&教頭の出番!二人で3年生のクラスに入り、生徒たちと一緒に給食を食べました。いつもは検食といって、給食開始の30分前に校長室で一人いただいているのですが、やはり大勢で食べる食事は楽しいです。本校では感染症予防の観点から黙食を続けているため、昔のようにワイワイと食事をすることはできませんでしたが、やはり「みんなと食べる」というこの空気感で幸せな気持ちになれます。3年生は後少しで給食は終了となりますが、みんなで一緒に同じものをたべたという思い出をいつまでも大切にしてほしいと思います。
「食べ物が口の中にあるかぎり、すべての問題はとりあえず解決済みだ」・・・フランツ・カフカ(ドイツの作家)
1月16日(木)
特別支援学級の作品展がお隣りの埼玉県障碍者交流センターをお借りして、今日と明日の2日間開催されています。会場には、生徒たちが作成した切り絵や書初め、立体作品などがびっしりと展示されていて、たくさんの職員や保護者で賑わっていました。どの作品もクオリティが高く、特に切り絵は一つひとつじっくり見入ってしまうほどきめ細かく、丁寧に仕上がっていました。また、会場では生徒たちによる小物類の頒布会も行われています。生徒たちの売り口上がとても上手で、皆ついつい財布のひもが緩んでいたようです。私もコースターとキーホルダー、しおりをそれぞれ2点ずつ購入させてもらいました。大切に使わせてもらいます!
「一番大切なのは人生を楽しむこと、幸せでいること。それが全てです」・・・オードリー・ヘップバーン
1月15日(水)
2年生は数学の授業で、平行四辺形について学ぶ一環として、「ミウラ折り」に挑戦していました。「ミウラ折り」とは、紙を平行四辺形に折り重ねることで、開閉時に紙に負担がかからず小さな力で広げることができるという、宇宙構造工学に基づいた折り技術のことだそうです。紙をジグザグに折っているだけのように見えて、これがなかなか難しそうでした。生徒たちは近くの友達に聞いて確認しながら、何度も折り直していました。身の回りには様々な形の図形がありますが、それぞれに役割や特別な機能というものがあるのですね。小さなことでも興味をもってそのことを調べてみると、そこに新しい発見があるのでしょうね!
「諸物の多様さと混乱のうちにではなく、つねに単純さの中に心理は見出される」・・・アイザック・ニュートン(数学者、物理学者、天文学者)
1月14日(火)
生徒会朝礼が行われ、各部の部長が新年の抱負を語りました。それぞれの決意を四文字熟語で表していましたが、みんながどのようなことを考えているのか、その意欲がよく伝わってきました。そしてどの部も非常に前向きな気持ちで日々の活動に取り組んでいることも分かり、とても頼もしく感じています。それぞれの部活動で掲げた目標は違うように思えますが、一つひとつの願いがかなった時、学校の中に一輪ずつ花が咲いたようになり、やがてはそれが広大な花畑のように、鮮やかな色彩でこの大原中学校のことを染めていってくれたら嬉しいです。今年も大原中学校の大躍進が期待」できそうです!みんな、頑張れ!!
「まだ何も書かれていない予定表 なんでも書ける これから書ける」・・・俵万智(歌人)
1月11日(土)
今日は今年度最後の土曜授業日でした。授業終了後、職員室で「不審者対応」の研修を行いました。実際に職員が「不審者」役になったロールプレイをとおして、現実に起きた場合、職員は生徒の安全を確保するためにどのような対応をすべきか協議しました。防犯カメラや人感センサー付ライトといった設備面の充実はもちろん、職員間のリレーションについてもしっかりとした取り決めをもつことにより、学校が全ての生徒にとって「安心・安全」な場所であるよう、組織で対応できるよう取り組んでいます。もちろん一番の理想はこうした研修を行ったスキルを発揮せずに終わることですが。「なくて当たり前」のことにもしっかりと備えておきたいものです。
「過去について知っているほど、将来に備えることができます」・・・セオドア・ルーズベルト(アメリカ合衆国第26代大統領)
1月10日(金)
3年生は、音楽の授業で歌舞伎の「勧進帳」を鑑賞していました。先代松本幸四郎演じる富樫左衛門と武蔵坊弁慶が安宅の関で対峙する名場面です。見事な台詞回しと無駄のない所作に生徒たちも真剣に見入っていました。いつか実際に歌舞伎座で本物を見て、その迫力にも触れてほしいと思いました。
2年生は、総合的な学習の時間で、3週間後に迫った舘岩自然の教室の事前学習を行っていました。舘岩の自然や歴史について、インターネットなどを使って調べ学習を行い、掲示物を作成しています。実際の雪国の生活を体験して、そこに住む人たちの生活の知恵を学んできてください。舘岩に行くと、全ての信号機が縦型になっていますがこれはなぜでしょう?舘岩の道路を車で走ると道の両端に「↓」の標識が立っていますが、これは何を意味しているでしょう?分かった生徒は校長室まで!
「何かを学ぶのに、自分自身で経験する以上に良い方法はない」・・・アルベルト・アインシュタイン(物理学者)
1月9日(木)
1年生では、さいたま市学習状況調査が行われました。これは市内の中学生の学力と学習内容の定着状況について調査し、今後の授業改善に活かされる目的で行われます。それにしても、この10年で中学生の学習スタイルが随分と様変わりしました。以前は生徒が一人一台端末を使用しながらテストの解答をする時代が来るなんて、想像もしていませんでした。テストというのは紙に向かってペンを走らせるのが常識と思っていましたが、コロナ禍を経て、すっかり教育のデジタル化が定着してしまいました。こうした社会常識の変化は、今後益々加速していくことでしょう。しかし、そうした中で常に自分らしく生きていくにはどうすればよいか、一人ひとりがしっかりと考えていく必要があるのではないでしょうか?
「いつだって自分らしくいること。そして自分を信じること。成功している人を真似ることだけはするな」・・・ブルース・リー(香港の映画俳優)
1月8日(水)
3年生は第3回の市学力検査が行われました。高校入試に向けた試金石ともなるこれが最後の試験ということもあり、皆真剣な表情で問題に向かい合っていました。いよいよ進路に向けて本番モード突入です!一方、1・2年生は身体測定が行われました。1学期と比較して、10cm以上伸びた生徒が大勢いることに驚かされました。毎日接していると分からないものですが、皆、心も身体も確実に成長しているんですね!これから少しずつ大人としての行動も求められるようになっていくことでしょう。一人前の人として、他者を思いやり寄り添える、そういった人間関係を構築していってもらうことを願っています。
「意志あるところに道は開ける」・・・エイブラハム・リンカーン(アメリカ合衆国第16代大統領)
1月7日(火)
3学期は始まりました。今日は始業式がオンラインで行われましたが、各教室から聞こえてくる校歌に、ああ新しい年が始まったんだなと改めて感じさせられます。校長式辞では、今年やりたことを一つでも多く実行に移してほしいというお話をさせていただきました。まとめの学期が、生徒一人ひとりにとっての新たなスタートを切るための助走となってくれることを願っています。始業式終了後、12月末に大阪で行われたジュニアオリンピックカップ中学バレーボール大会埼玉県選抜選手の表彰が行われました。大会では他の選抜選手の誰よりも大きな声を出して仲間たちのことを盛り上げていました。更なる活躍を期待します!
「諸君にとってもっとも容易なことから始めたまえ。ともかくも始めることだ」・・・カール・ヒルティ(スイスの哲学者)
1月6日(月)
冬休み最終日。今日は、サイデン化学アリーナで女子卓球の冬季大会が行われました。本校の生徒たちは予選リーグ第1試合に登場。持ち前の明るさとチームワークで、1セットも落とすことなく完勝しました。応援の生徒たちも大きな声で仲間を鼓舞し続け、それが出場した選手にも元気を与える結果となったようです。今年も幸先の良いスタートが切れそうです。
3学期はこの1年間の総決算であると同時に、次のステージに向けた助走の機関でもあります。次のステージに立つ自分をしっかりとイメージして、「どんな自分になりたいか」、「どんなことをしたいか」を具体的に考えてください。明日、皆さんの元気な顔を見られることを楽しみにしています!
「好運は毎月やってくる。だが、これを迎える準備ができていなければ、ほとんど見過ごしてしまう。今月こそ好運を見逃すな」・・・デール・カーネギー(アメリカの実業家)
1月1日(水)
新年明けましておめでとうございます!
旧年中は、本校の教育活動にたくさんのご支援ご協力をいただき、ありがとうございました。本年は「未来創造プロジェクト」2年目。いよいよ制服の変更や様々な校則の見直しが具体的に動き出し、地域の皆様にも「これからの大原中学校」の在り方を指し示す重要な年になります。これからも地域に愛され、地域とともに歩む学校を目指して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
6時51分、東の空に美しい初日の出を拝むことができました。朝陽を浴びた校舎も、今年の大原中の活躍を象徴しているように輝いています。みんなで良い年にしていきましょう!
「新しい年が来ると新しい年が笑いかけてくれた。汚れていない新鮮な風と光が、いつでも向こうから声をかけてくれた」・・・中田英寿(元サッカー日本代表)